ナルコレプシー 論文

ナルコレプシー論文紹介

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各論文の要点を私なりにまとめました。
最新のものから順番に並べています(調査日時2015年7月3日)

論文の内容や結論よりも、論文の中で語られている「未解明の部分」「筆者の予想、考察」の部分が非常に重要だと私は思います。

この病気の全容はまだ未解明です、論文筆者の予想とともに、自分の頭で体にいいこと、解決方法を考えることが最も大切だと私は思います。
研究や論文というのは、結論部分は大々的にマスコミやネットで拡散しやすいですが、そこではなくて、まだ証明できていない筆者の憶測の部分にいまだ未解明の部分を考えるヒントがあると思います。

で結局、結論はなんなの?答えだけ教えてという人はこちら
(筆者なりにまとめた現時点での結論)

※論文の著作権に配慮し、内容を紹介する要約レベルを超えない範囲での記述にとどめています。
気になった論文はぜひ原著を読んでみることをおすすめします。
(このサイト全体が私の価値観が混ざってしまっているので、ぜひご自身で論文を読むことを強くお勧めします。)

論文の入手の仕方はこちら(国会図書館に頼みます)

 

1.絶対におすすめの論文2点ピックアップ(2015年7月現在)

下の方で、たくさん論文を紹介していますが、はっきり言ってこの2つの論文を読めばOKだと私個人的に思います。
その2つはこちら
(これら2つは(3)と同じで国会図書館で読めます)

No.L6

目次

1−1.ナルコレプシー (特集 睡眠障害の臨床)
本多 真

臨床精神医学 43(7), 989-994, 2014-07
http://ci.nii.ac.jp/naid/40020146363

★★★★★
よくまとまっている、最高レベルの論文です。
文章力も素晴らしく絶対に読むべき論文。
(以下、箇条書きですが内容を紹介します)

インフルエンザワクチンの影響の論文にも触れていて、その情報もあります。
PSD(睡眠の検査)でナルコレプシーの検査を行うが、PSD(睡眠の検査)で即座にレム睡眠へ移行するかどうかで見分ける点については、移行するのはナルコ患者の半数であり、それだけでは見抜けないことをきちんと述べています。

PSD検査ですぐにレム睡眠へ移行しないからといって、ナルコレプシーと確定診断できないとか言う意味不明な変な医師が日本には時々、存在するので重要だと思います。
正確にはアメリカと日本で確定診断基準が異なります。日本の医療現場ではいろいろと理由があるのでしょう。まず、単に日本は薬欲しさに嘘をつく人を予防していると予想します。加えて、それを建前として、実際は医者自身の手に負えないから確定診断しないのではないでしょうか。現在、ナルコレプシーは対処療法しかありません。根本的に治療することができないので医者は逃げるために確定診断しないのではないでしょうか。
そんな本末転倒な仕組みありえるのでしょうか?本当に苦しんでる人は、まず自分がナルコレプシーなのか判断できないと先に進めないと思います。
このサイトを見た方は、ぜひ、この論文を読んでご自身で確定診断しましょう。医者より頼りになります。

ナルコレプシーの確定診断の定義についてもしっかりと理由と共に述べられています
脱力発作があること、日中に眠気があることなどです。

 

上にも書きましたが、マニュアル通りによくわからないけど適当に診断している医者ばっかりなのが現状だと思われるので(だって医者だって人間ですよ、論文で勉強するしかないのはほぼ同じ環境ですよね)ここは自分で論文を読み「理由とともに」確定診断の定義を知っておくことが大切だと思います。アメリカでの定義も紹介されています。
これも私個人的に注意した点ですが、我が国日本は「国民皆保険制度です」他のアジア諸国やアメリカと違い、病気に認定してしまうと保険で国がお金を払わないといけません。その状況で国が簡単に確定診断を出すでしょうか、私は出さないと思います。
無呼吸症候群についても同じですよね、なぜ簡単にCPAPを購入させないのでしょうか、お金の問題ですよね、そう私は思います。
ですので繰り返しますが、確定診断をしないのは国や医者のお財布事情などに理由があると思われます。医者に頼らずに自分の頭で確定診断をした方がいいと私は思います。

 

ナルコレプシーの確定診断の根拠の一つに使われる遺伝子が2つあります。
この遺伝子が2つとも両方陽性なのは人間の割合は12%と書いてあります。

オレキシンの測定は秋田大学で測定できると書いてあります。
(秋田大学の論文は>>このページの(大森、2015))

戦略的な昼寝が効率的と書いてあります。
早朝の覚醒時に一度起きてしまって朝食を食べて準備をしてから仮眠する例が書かれています。

このように実践的で薬に頼らない方法が医師の「経験を元に」提案し書かれてあり、かなりの「神論文」と言えます。
薬による対処法も書いてありますが、薬を使わない対処法が書いてあるのが、この論文のすごく参考になる部分です。特に早朝に一度起きて朝食を食べてから寝るというのは、筆者も実践しています。

繰り返しますが、素晴らしい論文です
ぜひ原文で読んでいただくのをお勧めします。
No.L17

1−2.NOと神経変性疾患 : ナルコレプシーの発症メカニズムに関する最近の知見 (第5土曜特集 活性酸素 : 基礎から病態解明・制御まで) -- (疾患病態・臨床編)
香月 博志

医学のあゆみ 247(9), 955-960, 2013-11-30
http://ci.nii.ac.jp/naid/40019890266

★★★★★
上の本多先生の論文とは別ジャンルで、物質面での話でとても素晴らしい論文です。
NO(一酸化窒素)の関与とオレキシンの物質構成について述べています。

オレキシン自体の働きは(桜井、2014)で述べてあると紹介
また、オレキシンが減る原因の仮説がインフルエンザなどの免疫系にあるのではないかという仮説(本多、2011)
その免疫関連だけではなく、脳の外傷も原因となり得るし、その他の精神的な問題も原因となり得るのではないかと考察

>>ここがとても大切で、論文にありましたが、オレキシン減少の原因が完全解明されていないので、各自が予想することが大切であると私は思いました。
私は、インフルエンザの感染もそうですが、健康的な生活(食事、運動、リラックス)あと外因的なNO(一酸化窒素)に触れやすい受動喫煙や排気ガスを避けることが大事なのではないかと「勝手に」予想してます。
特に発症は10代が多いということから、赤ちゃんの頃〜小学校までの期間に健康的な生活を送ること、あと下に書きましたが睡眠不足を防ぐことが大切かと、私は思いました。

オレキシンニューロンの特性3つが紹介されています。
(この辺かなり難解な話で、ざっくりとしか紹介できません)
(1)グルタミン酸の差がある…のかは謎である
(2)代謝が早い
(3)小胞体ストレスがよくない
(MCHニューロンとの比較差異を通して実験)

オレキシンニューロンには2対のジスルフィド結合が存在する
代謝が早いので、その時結合の組み替えのミスが起こりやすい
この時、PDIの働きによって以下のようになる
(⚪︎正常な場合)PDIなどの酵素により組み合わせが修正される
(×正常じゃない場合)PDIが働いていないため、組み替えがエラーのまま

このPDIとはパーキンソン病などにも関わっているもので、NOにより異常になる
つまりこのPDI異常、PDI異常を引き起こしたNOが原因ではないか

(MCHニューロンとの比較実験)
・A陽性のかたまりを発見、これが原因か
・小胞体ストレスも関与していることを発見
・PDIニトロんも増えていることが発覚
(16、17)の論文より、断眠負荷によってNOが増えるとされている
(19)の論文より、慢性的な睡眠不足が関与するという指摘もあり(1994)
つまり、睡眠不足が影響しており、「睡眠不足が蓄積」すると考えて良い

はい、この辺、かなり難解な内容です。
オレキシンという「覚醒」に関わる物資について調べています。これが正常であると「覚醒」つまり起きていられるわけですが、ナルコレプシーの人はこれが不足しているわけです。
オレキシンが不足する原因は、PDIが働かないために組み替えミスが起こるため、そのPDI異常はNOが大元の原因となり、小胞体ストレスなどを引き起こしたため、と書かれている(と私は解釈しました。)
難しい話ですが、睡眠不足により物質が「増えていく」そして「絡み合う」わけですね(と思いました)
つまり、睡眠不足が「蓄積」するってことですよね。
睡眠が蓄積するという考え方にビックリした。寝溜めとか、今週だけ頑張って来週お休みするとか、無意味ってことじゃないですかね。睡眠不足は一時的にでも避けた方が良さそうだと思いました。
特に10代などの低年齢時に睡眠不足をすることで、ナルコレプシーの発病スイッチが入りそうな感じですね。
筆者的には、この睡眠不足をなくすのはもちろんのほか、「断眠ストレス」も気になりました。
実験でマウスに与えているのが「断眠ストレス」と書かれています。この「断眠ストレス」がどのような定義かわかりませんが、単純に眠りを妨げることだとすると、朝目覚ましなしで目覚めたほうがよさそうですね、と勝手に感じました。またNO(一酸化窒素)がどのような時に体に取り込まれるのか私は知識が多いわけでないですが、受動喫煙が関係しているのではないかと感じました。
日本の受動喫煙の量も異常に多いと感じているし、人口が増えて受動喫煙が増えた19世紀からナルコレプシーが重なることからも影響は考えられます。
同様に「自動車の排気ガス」も19世紀から増えていますね。もちろんその前の時代からも大気汚染は存在したかと思いますが、特に日本の人口密度は19世紀から爆発的に上がっています。
人口密度が高いと大気汚染の被害も多くなりますよね。

 

2.Ciniiで簡単に読める論文

2015年7月現在、Ciniiでナルコレプシーというワードで「Ciniiに本文あり」で検索すると、17の論文が出てくる。
この中からおすすめのものを紹介する。
(タイトル的にあまりに関係なさそうのないものや古いものは除いた)

(注)読み方
No.は適当に付けてます。
⭐︎(星)は私個人的なおすすめ度を5段階評価で示しています。

 

No.C1

2−1.アジアにおける睡眠医療の現状と展望
大川 匡子

滋賀医科大学睡眠学講座
保健医療科学 61(1), 29-34, 2012-02
http://ci.nii.ac.jp/naid/110009576772

★★☆☆☆
アジア各国の睡眠系の研究の現状を述べている
日本はナルコレプシーの人が多い、理由は遺伝子によるものか
有病率はHLAk抗体やオレキシンに関係しているのか

 

No.C2

2−2.日本における睡眠科学の最新の知見と動向
角谷 寛

京都大学大学院医学研究科ゲノム医学センター
保健医療科学 61(1), 18-22, 2012-02
http://ci.nii.ac.jp/naid/110009576759

★★☆☆☆
そもそも睡眠と覚醒とはなんなのかシーソーモデルを用いて説明(わかりやすい)
睡眠全般全般について、様々な物質が関与していている話や、オレンジの光が効果があるなど、内容は多岐にわたる
2007年から京大医学部のゲノムコホート(長浜0次コホート)というプロジェクトが始まっているらしい話題もこの論文で初見

 

No.C3

2−3.日本における睡眠障害の頻度と健康影響
土井 由利子

保健医療科学 61(1), 3-10, 2012-02
http://ci.nii.ac.jp/naid/110009576485

睡眠障害のすべてを分類して説明
ナルコレプシーの成人発症率を0.6%と紹介
人口とかの話(発症率?)
健康への影響をざっくり紹介
睡眠全般に対処する12の指針を掲載(食事とかそういう生活指導的なもの)

 

C4

2−4.過眠症の診断と治療 : ナルコレプシーを中心に(セミナー,<特集>眠りの科学)
井上 雄一 , 作田 慶輔

ファルマシア 46(11), 1026-1030, 2010-11-01
http://ci.nii.ac.jp/naid/110009867636

今までの研究をわかりやすく紹介
基本がよくまとめられている
ただし治療法に関しては薬の話で終わっている

 

C5

2−5.米国における睡眠障害による社会損失を減らすための国家的な試みとその効果
宋 裕姫 , 西野 精治

産業医科大学雑誌 30(3), 329-352, 2008-09-01
http://ci.nii.ac.jp/naid/110006880869

アメリカの体制の評価と、日本の睡眠医療が遅れている理由を述べている
日本の睡眠医療がダメであるという事実を、きちんとソースを元に立証している
自分が今日本で置かれている状況を認識できる点では軽く流し読みする価値のある論文
(こういった論文は他にあまりなかった点でもためになる)
スタンフォード大学での実例や、アメリカで使用されたいるビデオを紹介

 

C7

2−6.オレキシンによる摂食、ストレス、睡眠の調節
新見 道夫

香川県立保健医療大学紀要 1, 111-116, 2004
http://ci.nii.ac.jp/naid/110004621831

オレキシンに問題があると、「同じ量を食べても肥満になりやすい」「ストレスにも関与」などオレキシンが引き起こす他の症状にも言及
ナルコレプシーの原因がオレキシンの不足であると指摘
ではオレキシンをどうやったら増やせるのか??と疑問を抱かせる所で答えはなく終わっている
その答えはC8の論文である

 

C8

2−7.オレキシン/ヒポクレチンの多様な生理作用
上田 陽一

産業医科大学雑誌 23(2), 147-159, 2001-06-01
http://ci.nii.ac.jp/naid/110001260134

他論文などを引用しつつ、どうしたらオレキシンが増えるのかを、物質的な話を中心に展開
専門用語が多すぎて、話が難しいため、筆者にも解読が難しいが
(低血糖状態にするとオレキシンが増加??)(レプチンを投与するとオレキシン増加??)
などと述べているようであるが、複雑すぎるのでよくわからない
オレキシンは「摂食」「自律神経」「覚醒」に関与していると述べている
これは他論文でも多く述べられている事実である

 

C10

2−8.睡眠中の自覚体験についての実験時間行動学的研究
竹内 朋香

Memoirs of the Faculty of Integrated Arts and Sciences, Hiroshima University. IV, Science reports : studies of fundamental and environmental sciences 23, 235-239, 1997-12-28
http://ci.nii.ac.jp/naid/110000482319
C11

2−9.釣藤散で症状の消失をみたナルコレプシーの1例
舟橋 節夫

日本東洋醫學雜誌 46(1), 101-103, 1995-07-20
http://ci.nii.ac.jp/naid/110004001251
これら2つの論文以降は発行年月日が古すぎるて読む価値がないと判断した
ナルコレプシー発見の歴史を考えるとオレキシン関与発見以前の論文はあまり読む必要はないと思われる
特に(舟橋、1995)では釣藤散や漢方での治療について触れられているが、筆者から見ると95年のこの論説に意味があるのか非常に首をかしげた。

結局、最新の論文には過去の論文での考察がまとめられているため、基本的に最新の論文を読むことが大切だと筆者は考えている

 

3.国会図書館で取り寄せて読んだ論文

2015年7月現在、Ciniiでナルコレプシーというワードで「すべて(Ciniiにないのも含めて)」で検索してヒットした中から、タイトル的に重要そうなものを読んだので、おすすめのものをレビューする

これらの論文は国会図書館で読むことできる
このサイトでは著作権の関係上、内容の要旨を紹介することしかできないが、興味を持たれたものはぜひ原本を読むことをおすすめします。

 

No.L9

3−1.気分障害を伴う概日リズム睡眠障害に対してramelteonが著効した1例
吉原 慎佑 , 吉澤 門土 , 白田 朱香 , 松田 美夏 , 玉城 元之 , 斉藤 一朗 , 坂本 一剛 , 藤村 洋太 , 田村 義之 , 千葉 茂

精神神経学雑誌 116(9), 746-751, 2014-03
http://ci.nii.ac.jp/naid/120005521572

★★☆☆☆
ナルコの話ではない
ただ、旭川の大学はなんか頼りがいありますね

 

No.L27

3−2.症例 入院での環境・薬物調整後の睡眠潜時反復検査でナルコレプシーの併存が否定された双極性障害の1例
増田 史 , 平岡 敏明 , 今井 眞 [他]

精神科 21(5), 625-631, 2012-11
http://ci.nii.ac.jp/naid/40019482650

★☆☆☆☆
結論が納得できない
脱力発作を伴わないナルコと双極性障害や即日性睡眠障害は薬を抜かないと判別できないのではないか、などと述べているだけ

 

No.L4

3−3.Brain Science(125)睡眠不足症候群,ナルコレプシーのPOMS,MSLTおよび睡眠不足症候群の前頭皮質機能
橋爪 祐二

精神科 25(5), 537-541, 2014-11
http://ci.nii.ac.jp/naid/4002026229

☆☆☆☆☆
学生にアンケートさせただけの意味のない論文
医学生の授業の一環?のようなレベルの論文

 

No.L38

3−4.情動脱力発作を伴うナルコレプシーと初期診断された不眠症の34歳男性例 (第27回不眠研究発表会)
宮本 雅之 , 鈴木 圭輔 , 平田 幸一 [他]
不眠研究, 85-90, 2012

http://ci.nii.ac.jp/naid/40019476073

★☆☆☆☆
ナルコレプシーを勘違いされてしまった例について
本当にナルコレプシーではないのか筆者には疑問に思えるが、睡眠系の症状の診断の難しさを訴えている側面ではポジション的に必要と言える論文

 

No.L2

3−5.ナルコレプシーと特発性過眠症 (特集 睡眠障害と最新の睡眠医学)
大森 佑貴 , 神林 崇 , 清水 徹男

日本医師会雑誌 143(12), 2539-2543, 2015-03
http://ci.nii.ac.jp/naid/4002038486

★★★★☆
全般的な説明をわかりやすく書いてある
2015年発行であるので、このページを書いている時点で最新の情報と言える
内容は浅いが、最後のメッセージにあるように、ちゃんとした診断に結びつけてかなければいけないという問題定義にとても納得

 

(写真素材 2happy
http://www.stockvault.net/)

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